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2026.2.10
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意外とこんなこと

【味噌とぼかしをつくるワークショップ】発酵と循環を、身体で感じる一日

小泉寛明(神戸R不動産/株式会社緑青舎)
 

神戸R不動産の元代表である小泉は、昨年から「米と味噌」という事業をはじめています。なぜ米と味噌をつくりはじめたのか、それはこちらよりご覧ください。特に味噌づくりに未来のあり方に対するヒントがあると感じています。神戸R不動産の読者の方にも体感して頂きたく、味噌とぼかしをつくるワークショップを企画させて頂きました。

発酵食品である味噌と、発酵肥料であるぼかしを同日につくります。

「米と味噌」では、神戸市北区淡河町にある自分たちの味噌づくりの拠点で、味噌と発酵ぼかし肥料を同時につくるワークショップを開催します。

今回は、普段あまり味噌づくりに触れる機会のない男性の参加を特に歓迎します。もちろん、女性の参加も大歓迎です。

このワークショップでは、味噌を仕込むことと、発酵ぼかし肥料をつくることを並行して行います。味噌は、人が食べるための発酵。ぼかしは、土を育て、作物を育てるための発酵。

この二つを同時につくることで、「食べものが生まれ、身体を通り、また土へと還っていく」そんな自然の循環の仕組みを、手を動かしながら体感していきます。

味噌づくりについて

味噌づくりは、蒸した大豆をつぶし、米麹と塩を混ぜ、空気を抜きながら仕込む、とてもシンプルな工程です。特別な道具や技術がなくても、素材と時間があれば、誰でもつくることができます。

今回仕込む味噌(約2kg)は、私たちで育てた米と大豆、淡路島の釜炊き天日塩を使ったもの。来年からは、ご自身で味噌づくりをしてもらえるように、基本の考え方と手順を丁寧にお伝えします。

味噌は、みんなでつくると楽しい食べものです。大豆をつぶす、混ぜる、仕込む。単純な作業だからこそ、自然と会話が生まれ、場がゆるんでいきます。そして一度、自分でつくれるようになると、「今年はどう仕込もうか」と考える時間そのものが、楽しくなっていきます。

麹と蒸した豆、塩を混ぜて味噌玉をつくります。

大豆は私たちが丹精をこめて農薬、化学肥料を使わずに育てたもの。

お米も農薬、化学肥料を使わず育て、発酵ぼかし肥料と緑肥という草を田んぼにすき込んでいます。

ぼかしとは何か

ぼかしとは、米ぬかや有機物を微生物の力で発酵させた肥料のことです。私たちのぼかし肥料は、保田ぼかしという、米ぬか、なたね油の搾りカス、魚粉、牡蠣殻石灰と水を入れて乳酸発酵させたものです。これらは、「米と味噌」の田んぼで実際に使っており、土の中の微生物を活性化させ、農作物が健やかに育つ環境を整えます。私たちは、このぼかしで出来た米や豆を収穫し、出来た米と豆で味噌をつくり、また米を削ってできた米ぬかを使い、ぼかしを田んぼに入れています。その過程で、なぜ、魚粉、牡蠣殻石灰といった海からのものを入れるのか、その理由もお話しさせて頂きます。

当日は、10時に集合し、午前中はレクチャーと味噌づくり。ランチは私たちが育てた米と具沢山味噌汁を炊き出しします。食後には、ぼかしづくりレクチャーを行います。肥料づくりの考え方や仕組みを学び、実際につくる体験ができます。(ぼかしの持ち帰りはオプションとなります。材料費をご負担いただいた方は、ぼかし肥料約8キロをお持ち帰りいただけます)。

発酵・循環・そして時間

日本は今、人口減少という大きな転換期を迎えています。これまでのように「拡大し続けること」を前提とした社会や暮らしは、少しずつ無理が生じ始めているようにも感じます。

そんな時代に、量を増やすことよりも、つながりを丁寧につくり直すことが、これからの豊かさにつながるのではないでしょうか。

私は「都市と循環」というイベントの運営にも関わっているのですが、このイベントの一環として2025年に京都で行った味噌づくりワークショップでは、社会人を中心とした参加者のみなさんが、味噌づくりを新鮮に感じ、とても楽しんでいました。

味噌を一緒につくることで自然な会話とつながりが生まれます。(※今回木樽は使用しません)

できあがった味噌には、未来へのメッセージを。「都市と循環」で味噌づくりワークショップを行った際には、参加者の方たちに、メッセージを樽に書いていただいた。 

私たちが大切にしているのは、「3つのT」です。

TIME:時間をかけて発酵すること
TASTE:ちゃんとおいしいこと
TOGETHER:みんなで一緒につくること

味噌づくりは、すぐに結果が出るものではありません。通常や約1年という時間をかけ発酵させ、待つことで、深い味わいと確かな手応えを返してくれます。そして時間をかけるほど深い味の味噌に変化していきます。

効率や即効性のある答えを求める場ではありません。手を動かしながら、食べものがどこから来て、どこへ還っていくのかを、静かに感じる場です。味噌を仕込むことは、自然と人との関係を、もう一度結び直す行為でもあります。

みんなで一緒に味噌づくりしませんか?

開催概要

日時
・2026年3月8日(日)
・2026年3月21日(土)

時間
10:00 集合
10:00–12:00 循環レクチャー①&味噌づくり
12:00–13:30 ランチ
13:30–14:30 レクチャー②&発酵ぼかし

定員
各回10名 ※お子さまの同伴は不可となっています。

参加費
6,000円(羽釜ごはんと具沢山味噌汁のランチ付き/仕上がり味噌 約2kg 持ち帰り)
味噌増量の場合、+1kg毎に1500円となります。希望増量数をメモ欄に記載ください。
ぼかし肥料を持ち帰りされる方は、+1000円(約8キロ)となります。

持ち物・注意事項
・ぼうし、バンダナなどの頭をカバーするもの、手拭きタオル、エプロン、筆記用具
・お味噌は当日はジップロックでお渡しします。そのジップロックを持ち帰るときの袋(エコバッグのようなもの)をご持参ください。容器をご持参いただいて、その場で詰めて帰るのもOKです。梅干や漬物を漬けるような陶器製の壷みたいなもの、ホーロー、タッパーなどです。持ち帰って、家で容器に入れて頂いても大丈夫です。
・申し込み後にキャンセルされた方は、味噌を配送手配させて頂きます。(送料料は当方負担)

場所:神戸市北区淡河町野瀬
※開催場所の詳細、連絡先などは、参加者宛にメールにてお知らせします。
※申し込みの際は、かならず備考欄に当日の交通手段を記載ください。
マイカーの方は、必ず車種もお願いします。
※公共交通機関の方は、以下のバスがおすすめです(個別にご相談ください。バス停にお迎えに上がります)
 往路:神姫バス・三宮駅発9:00乗車→淡河本町北着9:42下車
 復路:神姫バス・吉尾インター発16:13乗車→三宮駅着16:55 下車

お申し込み方法

コチラより、お申し込みください。

定員に達し次第、受付終了となります。

会場は神戸市北区淡河町にある「FARMHOUSEケハレ」となります。私たちのつくった米で炊いたごはんと味噌汁を用意して、皆さんをお待ちしております!(好天の場合)

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