column 2021.9.13
 

【ライブ配信】「NATURE WORK SESSIONS <1> 僕らはなぜ山上で働くべきなのか」@ROKKKONOMAD、9/22開催します。

神戸R不動産
 

「NATURE WORK SESSIONS」と題し、街と組み合わせながら自然の中で働くことの可能性について考えるシリーズのイベントをスタートします。1回目のテーマは、「僕らはなぜ山上で働くべきなのか?」。

withコロナ時代における新しい働き方の模索

六甲山上のシェアオフィス「ROKKONOMAD」の運営を始めて、はや半年。山の上に行って仕事をしてみませんか? という、ある意味クレイジーな働き方の提案である。しかし、withコロナ時代において、「これからの働き方」のリアルな模索が大切であると痛感する日々でもある。

ROKKONOMADを運営する中で、「どんな人が利用してくださっているのか」、「山上で行うのが向いている仕事/向かない仕事は何なのか」、「仕事以外の時間はどんな過ごし方を皆さんしているか」などが見えてきたので、まずイベントの前半ではそうしたことについて語ろうと思います。
さらに、後半では、「街と組み合わせながら自然の中で働く可能性」「今後、人々の働き方はどう変わっていくか?」についてトークセッション。二部構成でお送りします。

なお今回のライブ配信イベントは、オフィスコンサルティング事業を行う株式会社コスモスモアと、企画提案から設計、運営までをサポートする設計事務所、株式会社クルとの共催でお送りします。というのも、両社は「次の時代の働き方」への模索から我々の運営するROKKONOMADに興味を持ってくださって、一緒に「山の上で働くこと」を研究しようということになり、議論を重ねている間柄だからです。

上:株式会社コスモスモア(写真は本社オフィスの一角)/下:株式会社クル(写真は社員一同)
合宿プログラム「NATURE WORK CAMP」の紹介も

イベントのイントロでは、「自然の中で働くとは?」の答えを探るべく、ROKKONOMADを拠点に自然のなかで過ごすことをワークスタイルの中に取り入れているアートディレクター、ロク・ヤンセン氏のお話を聞きます。

ロク・ヤンセン氏はオランダ出身、六甲山在住のアートディレクター。彼のクリエイティビティに欠かせないのは、「日々自然に入ること」だという。

またイベントの最後では、ロク・ヤンセン氏やコスモスモア社、クル社の方々と我々とで考えた1泊2日の合宿プログラム「NATURE WORK CAMP」の概要について説明、その意図をご紹介します。

NATURE WORK CAMPでは、社員全員でロク・ヤンセン氏がガイドを務める”自然の中で過ごすことを仕事に取り入れるワークスタイル”を学び、山上トレイルなどちょっとハードなアクティビティを通じて一体感が生まれた状態で、自社の”働き方”に関する課題を考えてもらう。
自然とチームビルディング/クリエイティビティの関係

神戸R不動産では2011年4月のスタート当初から自分たちの働き方や働く場所のあり方について実験を行ってきた。今では当たり前になってきたが、フリーエージェント的な仕事スタイルやリモートワークを10年前から始めており、週1回オフィスで顔を合わせてミーティングする以外はメールやSNS、ZOOMなどの通信手段によりメンバー間のコミュニケーションを図ってきた。また、長い間シェアオフィスを運営し、シェアオフィスのメンバーと一緒に地域のプロジェクトを推進してきたので、僕らの周りには自社以外のフリーランサーが常にいる状態でもある。ただ、こうした働き方にもマイナスがなかったわけではない。平たく言えば、意識的にならないとチーム感が醸成しにくくなりがちなこと。一方、自由度が高い働き方なので仕事以外の余白の時間(DIY作業するとか、仕事の合間に遊びを入れるとか)を自ら作り出すことはできていたと思う。

チーム感について言うと、5〜6年前から不動産事業以外に農業や食に関わる事業を始めたことから、自分たちの目が農村など自然環境の多いエリアにも向き始めた。すると、いつの間にやらメンバーのほとんどが月1回のペースで有機農業教室に通い始めたりした。

有機農業教室の一幕。神戸R不動産の代表・小泉(写真手前左)も畑を耕す。

また、その頃から僕らの忘年会・新年会の折にメンバー全員でワイワイ話しながら町歩きや山登りを半日程かけてするのが定番となっていた。

さらに、六甲山で日常的にキャンプしたり自転車で都市から山や農村を日常的に駆け回るメンバーまで現れ、スキマ時間の過ごし方にも変化が現れてきた。都市部ではPCを使い非対面で仕事をする機会が多い僕らにとって、都市部でない場所で、一緒になり、普段と違う作業に熱中して過ごす時間などから得られる感覚は新鮮だったし、結果的にチーム感の醸成につながっていた気がする。

左:田畑に囲まれた神戸市北区淡河町にある古民家は農業研修施設として自社運営中。床貼りなど建物の一部改修工事はメンバーでDIYにより行った。/右:メンバーで恒例の新年会山歩き。

-自然に囲まれリラックスした環境でメンバーと共同作業をすると、自ずと会話が生まれる

-農作業で黙々と土を触っているとカラダは疲れているのになぜか頭がスッキリし、その後にいつもの仕事へ戻るとはかどる感覚がある

-“無”になって山の中を走っているとなぜか頭が整理され、ムクムク仕事のアイデアが湧き上がってくる

うまく言語化できていないが、これらはチームビルディングやクリエイティブな面で“働く”を変えるヒントが詰まっていたのだ。

ROKKONOMADの風景。
実際にNATURE WORK CAMPもやってみた

「自然を取り入れながら働くこと」の実践プログラムとして株式会社コスモスモアと株式会社クルと考えた1泊2日の合宿プログラム「NATURE WORK CAMP」。実際に、この2社の社員さんたちにも試験的に体験してもらった。ROKKONOMADで仕事や会議をしてみる、コテージで宿泊する、ロク・ヤンセン氏の話を聞いてもらう、など。感想を聞いてみたところ、「社員間のコミュニケーション、働く意欲、クリエイティビティなどの面での課題を抱える都市部の企業にこそ、自然の中でアクティビティに取り組む意味がある」とのことだった。今回のイベントでは体験談を交え、お伝えしていきたい。今後、さまざまな企業さんにも体感してもらいたいと思っている。

ロク・ヤンセン氏の話を皆で聞いているところ。

自然の中で仕事をしてみたら、“はたらく”を取り巻くいろんな課題が解決するかも!? ヒントを探しに、まずはオンライントークイベントへぜひご参加ください!

■ライブ配信トークイベント

日時:2021年9月22日(水)20:00-21:30
料金:無料
人数:無制限(オンライン開催)
主催:ROKKONOMAD(神戸R不動産)
共催:株式会社コスモスモア、株式会社クル
*You Tubeによるライブ配信を行いますので、事前にYou Tubeアドレスをお送りします。

申し込み方法

こちらのフォームよりお申し込みください。

タイムテーブル
20:00- イントロ「僕らはなぜ山上で働くべきなのか」(岩崎大輔/神戸R不動産)
20:10- “自然の中で働く”とは?(ロク・ヤンセン)
20:30- トークセッション「街と自然との組み合わせの中で考えるこれからのはたらき方」(小泉寛明/神戸R不動産、岩崎大輔/神戸R不動産、土居直人/株式会社コスモスモア、水谷光佑/株式会社クル)
21:20- NATURE WORK CAMPについて(土居直人/株式会社コスモスモア)

出演メンバー

ロク・ヤンセン(アートディレクター)
オランダ出身、六甲山在住のアートディレクター。これまでOMA/AMO(オランダ)、 Prada(イタリア)、Premsela(オランダ)、 2x4(アメリカ)、 China Modern Weekly(中国)、 High Fashion Magazine(日本)、Rush Hour Recordings(オランダ)など数々のブランドのアートディレクターとしてクリエイティブなコミュニケーションを展開してきた。

小泉寛明(神戸R不動産 代表/有限会社Lusie 代表取締役)
兵庫県出身。関西学院大学経済学部卒。カリフォルニア大学アーバイン校ソーシャルエコロジー学部都市計画修士号。1999年森ビル株式会社入社。2006年より株式会社アイディーユープラス取締役。2010年神戸にて有限会社Lusie代表就任。「自転車10分圏内のエリアディベロプメント」を志向し、神戸R不動産事業をスタート。一般社団法人KOBE FARMERS MARKET代表理事。「神戸から顔の見える経済をつくる会」代表。

岩崎大輔(神戸R不動産 ディレクター/有限会社Lusie)
兵庫県出身、神戸市北区在住。関西学院大学総合政策学部卒。内装会社、不動産デベロッパー勤務後、2013年より神戸R不動産に参画。過去に都市と農村の二地域居住、山間部への移住を行い、“暮らすようにはたらく”をリアルに実践しながら主に神戸の農村や山の可能性を発信し続ける。

土居直人(株式会社コスモスモア 建築事業部 大阪支店ストラテジックデザイン課 マネージャー )
大阪市出身・在住。芸術系の大学で建築を学び、新卒でデザイン設計を強みとした建設会社に入社。営業・現場を経験後、設計部署に異動し、展示場、オフィス、ホテル、ビルの改修等の設計に従事。プライベートでは地元のまちづくりに参画し、ローカルコミュニティの可能性を探りながら新しい働き方・生活スタイルを模索中。

水谷光佑(株式会社クル 代表取締役社長/CEO)
奈良県出身、兵庫県西宮市在住。大学時代は六甲周辺に住む。新卒で不動産デベロッパーに入社し、開発事業や新規事業開発まで幅広く従事。2020年より一級建築士事務所KURUの代表取締役に就任。場の企画と建築、運営とプロジェクト全体のデザインを行う。また、関西のベンチャー企業が集う大規模カンファレンスの企画や大企業とベンチャーの連携プロジェクトの企画など幅広い共創の場をデザインする。

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