価格：

5,180万円

面積：

149.98㎡（建物）
277.59㎡（敷地）

ROKKONOMADの管理人の私の周りには、「靴」「建築」「ファッション」「デザイン」「アート」「料理」……。

ものづくりに携わる人がたくさんいます。

その人たちの隣でPRしたり、世話を焼いたり。私の暮らしは、いつも賑やかです。

この家は、建築家であるオーナーが手がけた、いわゆる「建売住宅」とは一線を画す存在。パンクな精神とエステティックな感性が、随所に詰め込まれています。

例えば内壁に使われた「ヒノキの木毛セメント板」。間伐材の檜をテープ状に加工し固めた建材で、吸音性や調湿性に優れているそうです。

「居住していない状態で室温が10℃以上ある。戸建てでは、なかなか考えられないですよね」

温湿度計を手に、ご自身で選んだ素材の性能を教えてくれました。この住宅に注がれた情熱、しかと、受け止めました。

戸建て住宅の機能的な弱点を、ご自身の経験からオーセンティックな空間へと昇華させる。

デザインとは、まさにパズルを解くことなのだなと思わず感心してしまいました。しかもこの内壁、色はグレー。光が当たることで、陰影が生まれ、空間に奥行きと洗練をもたらします。

無垢材のフロアを素足で感じる心地よさ。

リビングで腰を下ろした視線の先に切り取られた借景の窓。

ブロックが気持ちよく整列したような部屋の間取り。

この家で発見する「心地よい日常」や「特別な風景」は、住む人自身が発見していくものなのでしょう。

気になるロケーションは閑静な住宅地「渦森台」

少し遠い印象を持つかもしれませんが、阪急御影駅から甲南医療センターをぬけると、車だとすぐに到着します。

周辺は道路も住宅もゆったりとし、自然が豊か。

六甲山の登山道もすぐそばで日常的に登山を楽しむことも。

標高約300mのため、夏は市街地より少し涼しいのも魅力ですね。

今は、山の麓に広がる紅葉のうつろい、庭先にはサザンカの蕾。これから訪れる冬枯れの凜とした空気、春の桜、そして青々とした若葉の季節も楽しみです。

図面や写真、文章だけでは伝えきれないのが、この家に流れる「素材の温度」と「設計に込められた意図」。

そのどちらも、住む人の感覚によって初めて輪郭を帯びてくるものです。

ここでどんな心地よさを見つけ、どんな発見を重ねていくのか。その答えは、次の住み手に委ねられています。

ぜひ現地で、その続きを体感してみてください。

※借地料：月額21,707円（地価の上昇等により値上げの可能性あり）