【再募集となりました!】 六甲山頂、深い森の中。未舗装の路地を進むと、3,272.55平米の敷地と平屋の姿が。
”阪神間モダニズム”の影響が色濃く残る建物は、昭和3年に大阪の豪商により建てられ、その後神戸の老舗子供服メーカーが保養所として近年まで使用し、現在のオーナーへ。今回、お仕事の都合で泣く泣く売却することとなりました。
和洋折衷の造りで、六甲山の風景に負けない無骨な自然素材と精緻なディテールの対比が個性的。
こんなに表情のある物件を見たのは久しぶりで、映像の世界に迷い込んだ気分に。経年劣化した姿でさえ絵になる建物です。
東向きにリビングとつながるテラスが個人的にはツボでした。粗削りの石をランダムに積んだ石段と石柱、曲がりくねった野太い古材の庇。そんなテラスから六甲山の谷間を望む風景は格別。
間取りについて簡単に説明しておくと、建物の出っ張った南半分は”和”の造り。南向きにL型の広縁がある二間続きの和室、廊下を挟んでその西隣りに屋根から雨漏れした跡が残る凝った意匠の和室とトイレ、洗面。
北半分は”洋”の造り。東側のテラスに面してLDがあり、その背後にフリールームとベッドルーム。ドミトリー形式での寝泊まりを想定。廊下を挟んで反対側には倉庫や大人数用の浴室、西奥には炊事場が。クラシカルな建具やフローリングに魅せられます。
さらに、別棟で管理人が寝泊まりできるコンパクトな建物があります。
大人数を想定した造りのため、水廻りの配置などは住宅のそれとは少々異なります。ただ、コンパクトな建物なので個人で使用するのも十分可能なサイズ感。その点は、六甲山の他の保養所物件などよりハードルが低いと言えます。住宅兼アトリエなどにピッタリ。
建物に関する注意点は備考欄に記載していますが、内外装やインフラ設備の改修で業者に依頼する場合、数千万円を要すると考えておいた方が無難です。また、敷地に至る道のりも未舗装で一部崩れる恐れがある為、ワイルドに住みこなすタイプの方でないと難しいかもしれません(敷地に至る他人地道路も本物件所有者で維持管理・整備が必要です)。
尚、和室雨漏れの原因と思われる屋根板金は修理済み、母屋への給水引込み管は敷設済みです。
また、土地・建物の面積更正登記も実施済。
ちなみに、住居以外への用途変更の方法や工事費等の各種助成金もありますので、「ここで何かやりたい!」という方は別途ご相談下さい(都度プログラムは変更となりますのでご注意を)。
六甲山頂でも唯一無二の存在感。再生し、引き継がれることを願っています。
*赤線で囲われた箇所が本件土地(7筆/内2筆は保安林) |