昭和10年頃に当時の主が結婚を機に建てたというスパニッシュ様式の建物。戦後は一時、英国領事館に貸していた時期もあったとか。
周辺がマンション開発されていく中、広大な森の庭と当時の造形を守り続けてきたオーナー一族には頭が下がります。 ただ、この建物を引き続き維持管理していくにはどなたかに使っていただくより他ありません。
以前はここでスクール事業が行われていましたが、その際に敷地の北東側にプレファブ2階建の建物が増築されています。 またその他、古い井戸やおくどさんのある棟、外部用トイレ棟も敷地内にあります。
駐車場は元々敷地内に1台分あり、その他設置は要相談となります。また、南側隣接地がコインパーキングとなっており、こちらで駐車場確保も考えられますが、不特定多数の来客がある施設は周辺が住宅地ということも含め現実的ではなさそうです。
建物の造りですが、玄関ホール横のステンドグラスのあるスペースは待合室で、来客が重なった場合はそこで待って頂いたそうです。 洋室には全てマントルピースが備えてあり、特にパーラー(1階中央の部屋)のものは大理石が使われています。その他のマントルピースのタイルは、川奈ホテルや箱根の閑院宮邸(現:強羅花壇)のものと近似しているそうです。 和室は全て床の間がついており、特に2階の日本間は続きの間になっており、本床の間の書院造です。 2階東側のサンルームのついた部屋は子供部屋として使われていたそうです。 尚、造り付け家具は永田良介商店に特注したものだそうです。
・住居兼アトリエで、たまに販売や展示を行う。 ・事務所、ショールームとして使いながら、自分たちのアイデンティティを示すこだわりの飲食や物販スペースを併設する。 ・幅広いスクール事業の場として使用する。 ・住居や事務所としていろんな方とシェアし、さまざまなイベントを仕掛けていく。 ・予約型の各種サロンとして使用する。
などなど、ただ住むだけでなく加えて事業を視野に入れると可能性が広がりそうです。
物件は東灘区ですが、芦屋市との境界付近に位置し、最寄駅は飲食店などが集積する阪神・芦屋駅が最寄りとなります。
この風景を守ってくださる方を広く募集したいと思います。
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