間取り図を見る前に、家を訪れ、歩き回ってみてほしい。
アトリエや事務所使いにちょうど良さそうな玄関入ってすぐの部屋は、南と東に足元までの大きな窓がある。陽当たりが良くて気持ちいいからベンチのように窓枠へちょこんと腰掛け、家族や仲間とたわいもない話をしていたい。
庭に面し、足元までの窓が並ぶ長い廊下を抜ける途中、何とも言えない高さの窓カウンターに出会う。スツールに腰掛け、自分でつくった庭を眺めながらコーヒー飲んだりするのもいいな。奥行きがあるからカウンターに体ごと乗っかり、クッション置いて空を見ながら寝っ転がりたいかも。
で、その向かいには壁に包まれるようなベンチシートが。気の利いた書棚もあって籠るように読書するの、幸せかも。子供だったらすっぽり中に入れるから、隠れ家のような部屋にしちゃうんだろうな。いや、そのうちきっと寝床になってるはず。
キッチンは対面型で調理場と洗い場が分かれている。シンクのあるカウンターからは窓を通して庭を眺めることができるので、家事もリラックスできそうな予感。ちょこっとカウンターでご飯を食べたり、友人が集まる時や子供同士なら、さっきのベンチシートや窓カウンター、さらには窓を開け放ち、庭で思い思いに飲んだり食べたり。
リビングはコーナーが外に出っ張り、窓のあるベンチソファーとなっている。外部との親和性をより感じるこの場所は、腰掛けたり昼寝したり。気づいたらいつもいる場所なんだろうな。
2階へ上がると、小屋梁むき出しの開放的な空間に圧倒されちゃいました。壁が天井まで上がっていないので、ワンフロアーを扉だけで仕切っているような一体感。
2階の廊下にもベンチシートがあり、寝る前にここで雑誌を見ながらお酒を飲んだり寛いだりしてグダグダした時間を過ごしたいな。
浴室や洗面が2階に集約されているので、1階を半パブリックな空間、2階をプライベートスペースみたいな感じで機能を分けやすい。住みながら何かしたいという方向けの造りになってるな、という印象。
事務所やアトリエを現在外で借りている方は自宅で仕事ができる環境として検討するのにぴったりな物件かもしれません。
尚、庭は現在土が入っているだけで植栽は一切ありません。特に1階は庭との繋がりが感じられる空間なので、内と外の関係性をお好きな形で造りあげてください。
あと、家の前の道に電柱があり、大型車だと車の出入りに最初苦戦するかもしれません。ただ、慣れれば大丈夫かと思います。
物件を見回った後、想像を重ねて程よい疲れが。でも、こうやって考えて想像して「自分ならここの場所をこうやって使うぞ!」と思いをはせることができる家ってそんなにないかも。
「これは間取り図じゃわからない家だな。」
見て、感じてほしい。是非! |