面積：

45㎡

おなじみ甲南山手の団地の一室を、今回は大胆に改修。

塗装のムラや凸凹した仕上がり面など、いい意味での”雑味”が魅力。ほどよくデザインされ、肩肘張らず等身大の暮らしを描けそうです。

LDKはオーク、寝室はパインの無垢材フローリング。壁は白を基調にアクセントカラーでLDKは濃紺、寝室はカラシ色。天井はリビング部分のみスラブむき出しで、ダイニングとの間仕切り壁も現しの状態。

さまざまな質感が交錯する内装ですが、計算された配分によりとっちらかった印象はありません。材料の粗粗しい質感が窓辺の緑にスッと溶け込み、差し込む光と相俟ってなんともいえない心地よさ。

昔からあったキッチンや下足箱は、アクセントであえて残してあります。レトロなスイッチプレート、照明などのパーツ、タイルなどもキズや変色があるけど、こんな空間なら馴染んでくれる。キッチンや洗面・浴室に新設された露出配管（銅管）はどこか懐かしくて新しい。

便器、給湯器、シャワーは新設されていますが、その他の設備は昔のままなのでご理解が必要です。ステンレス製の浴槽は狭くて深いタイプ。補修跡はご愛嬌。また、浴槽への給湯は蛇口が無く、シャワーホースを浴槽に突っ込んで給湯頂きます。

もちろん、相変わらず北隣りの庭で遊んだり、屋上で花火大会を見ながらビール飲んだりできますよ！