農道を山に向かって進んでいく。この先に家があるのか?と思いながら草をかき分けると立派な入母屋屋根の古民家が山の中に。その堂々と立つ姿と、ここからしか見えない田園風景に思わず息をのんでしまいました。
建物は母屋と離れ2棟、蔵2棟とガレージで全て築年数は不明。経年具合や、建物のつくりなどをみたところ相当昔からあるものだと考えられます。
人里離れ木々に囲まれるこのロケーションは都会に疲れた人にもってこいじゃないでしょうか。しかし山の環境は過酷。母屋はかなり老朽化が進んでおり、フルリノベーションが前提です。湿気により床は抜けていて壁、天井ともに痛んでおり、土台の腐敗も進んでいる模様。
ただ、屋根の状態がよかったり、炊事場がステンレスのキッチンに変更されていたりとメンテナンスの痕跡も見られます。大切に使われていたが山の過酷な環境にやられてしまったのだろう。
ここまで老朽化が進んだ原因としては、木々に囲まれて山の湿気が溜まっているためだと考えられます。なのでまず第一に周辺の草木の伐採をして建物まわりの通気を良くすることが必要。 躯体の修理についてはジャッキアップをして土台、基礎をやり直すくらいの心構えを持っておきましょう。
蔵が正面と裏に1棟ずつあり、裏の蔵は壁が壊れていたりと老朽化が進んでいます。対して正面の蔵はびっくりするほど綺麗でこのまま住めちゃいそう。離れは平家と2階建ての2棟あります。総床面積はかなり大きいので用途を見出すのが難しいと思いますが、ひとまずそのままにしておいて住みながら考えていくスタイルで良いかと。
状態は良いとは言えませんが直すことができれば周りの環境も含めてきっと素敵な空間になるはず。 ただ改修にかなりの費用と手間がかかることは覚悟しておいてください。その後のお手入れも必要でしょう。
ここ淡河町は古民家を利用したカフェや飲食店が出店しており、新しい動きが徐々に生まれているこれからが楽しみな場所。駅からは距離があるので車は必須です。神戸市内からも車で一時間以内なので住居はもちろん別荘としても。
損得感情ではなく、この条件にワクワクするような方お待ちしています。
※附属建物(公簿面積) 倉庫(表面の蔵)土蔵造瓦葺2階建 33.04㎡ 倉庫(裏の蔵)土蔵造瓦葺2階建 33.04㎡
※未登記附属建物(面積は概算) 居宅・物置(2階建の離れ) 木造瓦葺2階建 約50㎡ 物置(ガレージ)軽量鉄骨造スレート葺平家建 約20㎡ 居宅(平家の離れ)木造瓦葺平家建 約15㎡
※原則再建築不可(再建築の際は43条ただし書きの許可が必要) |